賚
賚
名詞
標準
文例 · 用例
諸王の其封国を空しゅうして奸を賚らして国に還らしめぬ。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
故に将士は営に至れば、即ち休息するを得、暇あれば王|射猟して地勢を周覧し、禽を得れば将士に頒ち、塁を抜くごとに悉く獲るところの財物を賚う。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
いたく、性命を尊みて、これより、我より、當來より、なに物か、えまほしく、求めてやまず……噫、人は、當來に、豐なる賚を望む。
— トゥルゲニエフ Ivan Tourguenieff 『あすは、明日は、』 青空文庫
唯だ富人の手に任せて輕く投卑するときは、その賚は貧人心上の重荷となるを奈何せん。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
窃に思ふに只蘭軒をして能く拘儒たることを免れしめただけが、即ち此学統のせめてもの賚ではなかつただらうか。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
」向井元仲の下に「名富、字大賚」と註し、又第八の下に「今年有堂宇重修之挙、故云」と註してある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
わたくしの此証左を得たのは浜野氏の賚である。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
此女は八右衛門の歿後に里方|法成寺村の門田氏に帰り、男子一人は孤となつて門田|政周に養はれ、其子儀右衛門|政賚の弟にせられた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫