無我夢中
むがむちゅう
名詞頻度ランク #42450 · 青空 449 例
標準
losing oneself (in)
文例 · 用例
婆汁なんかをたくらんだのは大いに惡いが、しかし、このごろの繪本のやうに、逃げるついでに婆さんを引掻いて怪我させたくらゐの事は、狸もその時は必死の努力で、謂はば正當防衞のために無我夢中であがいて、意識せずに婆さんに怪我を與へたのかも知れないし、それはそんなに憎むべき罪でも無いやうに思はれる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
福慈の神に出会い一目それをわが娘と知るや無我夢中になってしまって、矢庭に掻き抱こうとした旅塵の掌で、危うく白妙の斎の衣を穢そうとして、娘に止められて気が付いたほどである。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
旦那さまだとて金滿家の息子株が藝人たちに煽動られて、無我夢中に浮かれ立つとは事が違ふて心底おもしろく遊んだのではありますまい、いはゞ疳癪抑へ、憂さ晴らしといふやうな譯で、御酒をめし上つたからとて快くお醉ひになるのではなく、いつも蒼ざめた顏を遊ばして、何時も額際に青い筋が顯はれて居りました。
— 樋口一葉 『この子』 青空文庫
一分間で言える、僕と或|少女と乙な中になった、二人は無我夢中で面白い月日を送った、三月目に女が欠伸一つした、二人は分れた、これだけサ。
— 国木田独歩 『牛肉と馬鈴薯』 青空文庫
一分間で言える、僕と或少女と乙な中になった、二人は無我夢中で面白い月日を送った、三月目に女が欠伸一つした、二人は分れた、これだけサ。
— 国木田独歩 『牛肉と馬鈴薯』 青空文庫
無我夢中で其処らを歩いて何時か青山の原に出たが矢張当もなく歩いている。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
でもとにかくそう思うと私はもう後も向かずに無我夢中で岸の方を向いて泳ぎ出しました。
— 有島武郎 『溺れかけた兄妹』 青空文庫
何んだか搾りつけられるやうに胸がせまつて来ると、止めても/\気息がはずんで、火のやうに熱い涙が二粒三粒ほてり切つた頬を軽くくすぐるやうにたら/\と流れ下つたと思ふと、たまらなくなつて無我夢中にわつと泣き伏した。
— 有島武郎 『お末の死』 青空文庫
作例 · 標準
火事の知らせを聞いて、彼女は無我夢中で階段を駆け下りた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
幼い子供を助けようと、彼は無我夢中で冷たい川に飛び込んだ。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
初めてのライブステージでは、緊張のあまり無我夢中で演奏して、終わった後の記憶がほとんどない。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview