夢か現か
ゆめかうつつか
表現
標準
feeling as if in a dream
文例 · 用例
しかし確に箪笥を開ける音がした、障子をするすると開ける音を聞いた、夢か現かともかくと八畳の間に忍足で入って見たが、別に異変はない。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
少しも眠れなかったごとく思われたけれど、一睡の夢の間にも、豪雨の音声におびえていたのだから、もとより夢か現かの差別は判らないのである。
— 伊藤左千夫 『水害雑録』 青空文庫
少しも眠れなかつた如く思はれたけれど、一睡の夢の間にも、豪雨の音聲におびえて居たのだから、固より夢か現かの差別は判らないのである。
— 伊藤左千夫 『水害雜録』 青空文庫
宗匠は夢でも見たのだろうとおっしゃいましたが、夢か現か自分にもはっきりとは判りませんでした。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
古人の歌に、世の中は夢か現か現とも夢とも知らずありてなければ などいう一首の意味も、吾人の立場の高低によってどうとも取れる。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
「むう、して、そこもとは何人の御内証と尋ねるうちに、門口より……見るに夫婦は二度びつくり、夢か現か、夫婦かとあきれて語もなかりしが、武部源蔵威儀を正し、「一礼はまづあとの事。
— 折口信夫 『手習鑑雑談』 青空文庫
姫が狭手彦の船を見おくりつつ、ここより空しく領巾ふりけむと、かきくるる涙にあやなや、いづれを海、いづれを空、夢か現かのそれさへ識るの暇もなく、宛も狂へるものの如くに山を下り、松浦川を渉りしをりのかたみとて、その川の畔に、姫が踏みしめし足かたの今もなほ石に凹めるがありといふ。
— 蒲原有明 『松浦あがた』 青空文庫
十、花のゆかりの藤枝に、思ひきや、かゝる岡崎真葛原、こちや夢か現か、宇津の女で。
— 木村荘八 『東京の風俗』 青空文庫
作例 · 標準
信じられないほどの絶景に、夢か現か分からなくなった。
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彼からの突然のプロポーズに、夢か現か区別がつかないほど驚いた。
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この幸福な瞬間が、夢か現か疑うほどに美しかった。
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