小唄
こうた
名詞
標準
kouta
文例 · 用例
然し人生には、どんな荒んだ社会にも猶小唄があるやうに、詩人といふものは在るものなのである。
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
流行歌曲について萩原朔太郎 現代の日本に於ける、唯一の民衆芸術は何かと聞かれたら、僕は即座に町の小唄と答へるだらう。
— 萩原朔太郎 『流行歌曲について』 青空文庫
しかも僕等のインテリ文学は、この現実の社会感情から遊離して居り、却つて無智の大衆芸術である町の小唄が、僕等の求めてる真のリリツクを正直によく歌つてくれるのである。
— 萩原朔太郎 『流行歌曲について』 青空文庫
僕等の時代の文学者が、文壇の詩に退屈して、町の小唄音楽に却つて心の渇きを充たして居るといふのは、現代日本文化の畸型的な発育を反証するところの、一つのイロニカルな現像にちがひない。
— 萩原朔太郎 『流行歌曲について』 青空文庫
然るにその後、勝太郎の「ハア小唄」になつてくると、もはや「酒は涙か」のロマネスクや青年性は失はれて、年増女の淫猥な情痴感や感傷性やが、大衆の卑俗趣味に迎合するやうになつて来た。
— 萩原朔太郎 『流行歌曲について』 青空文庫
「酒は涙か」から「ハア小唄」への流行的推移は、すくなくとも「恋愛的感傷」から「情痴的感傷」への文化的低落と、その卑俗的散文化を語つて居た。
— 萩原朔太郎 『流行歌曲について』 青空文庫
この勝太郎節と同時に、並行して流行したものは所謂「股旅小唄」であつた。
— 萩原朔太郎 『流行歌曲について』 青空文庫
この股旅小唄の主旋律は、概して皆尺八的、浪花節的哀傷を帯びてるもので、日本人の民族的リリシズムとも言ふべき、旅への放浪情操をよく表現して居た。
— 萩原朔太郎 『流行歌曲について』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は、上品な小唄を習って、日本舞踊の稽古に励んでいます。
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料亭で、三味線の音色に合わせて小唄が披露されました。
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古い芝居小屋では、昔ながらの小唄が今も歌われています。
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