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濡れ鼠

ぬれねずみ
名詞
1
標準
soaked to the skin
文例 · 用例
私はたと困惑、濡れ鼠のすがたのまま、思い設けぬこの恥辱のために満身かっかっとほてって、蚊のなくが如き声して、いま所持のお金きっちり三十銭、私の不注意でございました。
――(生れて、すみません。) 二十世紀旗手 青空文庫
まさしく濡れ鼠のすがたである。
太宰治 令嬢アユ 青空文庫
さうして、帰りには裏路の、海岸伝ひにぶらぶら歩いて、雨が降つても、あわてて走つたりなどはせず、全身濡れ鼠になつても平気で、ゆつくり歩いた。
太宰治 津軽 青空文庫
たちまち栄養不良に陥ったが、おまけに雨期になると、早朝から濡れ鼠のまま十時間働いてくたくたに疲れたからだで、着がえもせず死んだようになって丸竹の寝台に横たわり、一晩中蚊に食われているという状態ゆえ、脚気で斃れる者が絶えなかった。
織田作之助 わが町 青空文庫
それでも腑抜けず、ぶるぶるふるえながら夜を明かすと、死骸を埋めた足で早速工事場へ濡れ鼠の姿を、首垂れて現わした。
織田作之助 わが町 青空文庫
合羽を仏壇にかぶせ、自身は濡れ鼠になりながらペタルを踏み、やっと目的地について、仏壇を届けて帰る道もなお降っていたが、それでもへこたれようとしなかったのは、子供の頃からさまざまな苦労に堪えて来た故であろうか。
織田作之助 わが町 青空文庫
めう……めうおおお……めう……めうおおお…… それこそまた濡れ鼠になって、向うの向うの庁舎の方へと、いっさんに駈け出す私たちであった。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
たちまち栄養不良に陥ったが、おまけに雨期になると、早朝から濡れ鼠のまま十時間働いてくたくたに疲れたからだで、着がえもせず死んだようになって丸竹の寝台に横わり、一晩中蚊に食われているという状態ゆえ、脚気で斃れる者が絶えなかった。
織田作之助 わが町 青空文庫
作例 · 標準
突然の夕立に遭い、彼は家に着く頃には濡れ鼠だった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
子供たちは水遊びに夢中で、全身濡れ鼠になっても気にしなかった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
「うわー、すごい雨!俺、完全に濡れ鼠だよ」と友人が笑いながら言った。
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