豆名月
まめめいげつ
名詞
標準
文例 · 用例
正確に申しますると、十三日のことでしたが、ご存じのごとくこの日は、俗に豆名月と称するお十三夜のお月見当夜です。
— 明月一夜騒動 『右門捕物帖』 青空文庫
――秋たちこめた江戸は、松に栄えた濠ばたあたり、柳並み木の行き行く道に、わびしげなわくら葉を散らして、豆名月の月の出にはもう半刻とない暮れ六ツ少し手前でした。
— 明月一夜騒動 『右門捕物帖』 青空文庫
と――、待つ間ほどなく、おりから雲を割った豆名月の銀光を浴びながら、あたりをはばかるように忍び近づいてきた者は、いかさま水茶屋者とおぼしき十七、八の小娘です。
— 明月一夜騒動 『右門捕物帖』 青空文庫
おりからお十三夜の豆名月は、秋空|碧々として澄み渡った中天にさえまさり、宵風そよぐみぎわのあたり月光しぶく弁天の森、池面に銀波金波きらめき散って、座頭の妻の泣く名月の夜は、今がちょうど人の出盛りでした。
— 明月一夜騒動 『右門捕物帖』 青空文庫