帝紀
ていき
名詞
標準
文例 · 用例
明史、恭閔恵皇帝紀に記す、宮中火起り、帝終る所を知らずと。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
漢書は藝文志に本草を載せずして、只|平帝紀に其名が見えてゐる。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
日本紀は両漢紀に較べると、日次を立てることが、ずつと詳細であるが、やはり帝紀を書いて、自然に伝・表・志の要素を含んで居る。
— 折口信夫 『日本書と日本紀と』 青空文庫
けれども、漢紀の序を見ると、紀は帝紀の意義から出てゐるものと考へられて居る様である。
— 折口信夫 『日本書と日本紀と』 青空文庫
即、前漢歴代帝紀と言つた用語例に、はいつて居るものと思はれる。
— 折口信夫 『日本書と日本紀と』 青空文庫
よく引用せられる天武紀十年三月の「天皇大極殿に御し、川島皇子以下十一名に以詔しめて、帝紀及び上古の諸事を記定せしむ……」とあるのが、或は其「日本書」なるものゝ由来を書いたのともとれる。
— 折口信夫 『日本書と日本紀と』 青空文庫
「正倉院文書続修後集」第十七巻中「更可請章疏等」と首書した天平二十年六月十日の文書(大日本古文書三・南京遺文)のさま/″\の仏書・漢籍を列記した末の方に、漢籍扱ひをして、帝紀二巻 日本書と記してゐる。
— 折口信夫 『日本書と日本紀と』 青空文庫
右の書き方で見ると、「帝紀」と「日本書」とが、全然同一物ともとれる。
— 折口信夫 『日本書と日本紀と』 青空文庫