有職故実
ゆうそくこじつ
名詞
標準
studies in usages and practices of the ancient court and military households
文例 · 用例
念の為め主人と私の関係を話して置くと、私の父は幼時に維新の匆騒を越えて来たアマチュアの有職故実家であったが、斯道に熱心で、研究の手傅けのため一人娘の私に絵画を習わせた。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
以上述べたような項目の外に著しく多数に散在しているのは有職故実その他あらゆる知識に関するノートと云ったものである。
— 寺田寅彦 『徒然草の鑑賞』 青空文庫
芝居というものはイリュージョンを破りさえしなければいいので、何も有職故実をおぼえに来るところじゃない。
— 岡本綺堂 『久保田米斎君の思い出』 青空文庫
かりにも高家の列につながり、有職故実諸礼作法をもって鳴る名家の主が、いかに貧ゆえの苦しみからとはいいながら、上お将軍家からのお預かり物を、しかも保管料三百金というお慈悲付きのお預かり物を、入れるべきところに事を欠いて、七ツ屋に入牢させるとは、もってのほかのふらち不行跡だったからです。
— 明月一夜騒動 『右門捕物帖』 青空文庫
団十郎がなぜこんな会を作り出したかというと、それは彼の“活歴”を作り出す準備で、彼はその会員を顧問として、有職故実を研究しようと企てたのである。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
歴史家の硬化した史論や、有職故実家の幻影を舞台に実現した迄と言ふ結果になつて、芸術味が非常に不足して居ます)のやり方が、どれほど従来の歴史観と妥協して居るか、と言ふことを考へて見れば、此準団十郎門人とも言ふべき古役者の、実朝の性格描写の能力は、初手から知れきつて居るのです。
— 折口信夫 『芝居に出た名残星月夜』 青空文庫
有職故実の学者たちの標準は、主として、平安朝以来即、儒風・方術の影響を受けた後の様式にある様である。
— 折口信夫 『貴種誕生と産湯の信仰と』 青空文庫
和学講談所(主として有職故実を調査する所)の塙次郎という学者はひそかに安藤対馬の命を奉じて北条氏廃帝の旧例を調査しているが、幕府方には尊王攘夷説の根源を断つために京都の主上を幽し奉ろうとする大きな野心がある。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
作例 · 標準
有職故実の研究は、日本の歴史や文化を深く理解するために不可欠だ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
源氏物語を読むと、当時の有職故実に基づいた描写が随所に現れる。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は有職故実の専門家として、歴史ドラマの監修に携わっている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash