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いざさらば

いざさらば
表現
1
標準
well then, (shall we)
文例 · 用例
身の行ひは清くもあれ、心の腐りのすてがたくば、同じ不貞の身なりけるを、いざさらば心試しに拝し参らせん。
樋口一葉 軒もる月 青空文庫
その一つ開きしままに置かれ、西詩「わが心|高原にあり」ちょう詩のところ出でてその中の『いざさらば雪を戴く高峰』なる一句赤き線ひかれぬ。
国木田独歩 青空文庫
いざさらば船宿まで行かめ、船出す出さぬは船頭こそ判じ定むべけれ、我等の今こゝにて測り知るべきにはあらず、行かめ、行かめと手疾く衣を更へて立出づ。
幸田露伴 鼠頭魚釣り 青空文庫
いざさらばわれらに賜へ、幻惑の伴天連尊者、百年を刹那に縮め、血の磔脊にし死すとも惜しからじ、願ふは極秘、かの奇しき紅の夢、善主麿、今日を祈に身も霊も薫りこがるる。
北原白秋 邪宗門 青空文庫
いざさらば馬鈴薯の畑を越え瓜哇びとが園に入り、かの岡に鐘やみて蝋の火の消ゆるまで無花果の乳をすすり、ほのぼのと歌はまし、汝が頸の角を吹け。
北原白秋 邪宗門 青空文庫
わが佳※よ、鐘きこゆ、野に下りて葡萄|樹の汁滴る邑を過ぎ、いざさらば、パアテルの黒き袈裟はや朝の看経はて、しづしづと見えがくれ棕櫚の葉に消ゆるまで、無花果の乳をすすり、ほのぼのと歌はまし、いざともに角を吹け、わが佳※よ、起き来れ、野にいでて歌はまし、水牛の角を吹け。
北原白秋 邪宗門 青空文庫
好き日なり、媼たち、さらばまづ祷らまし賛美歌の十五番、いざさらば風琴を子らは弾け、あはれ、またわが爺よ、なにすとか、老眼鏡ここにこそ、座はあきぬ、いざともに祷らまし、ひとびとよ、さんた・まりや。
北原白秋 邪宗門 青空文庫
黒船の笛きこゆいざさらばほどもなくパアテルは見えまさむ、さらにまた他の燭をたてまつれ。
北原白秋 邪宗門 青空文庫
作例 · 標準
庭の桜が散り始めたから、いざさらばと旅に出ることにした。
新しい人生が待っているなら、いざさらば故郷を後にしよう。
戦国の武将たちは「いざさらば、最後の戦場へ」と言い放った。
長年住んだこの街との別れも、いざさらばと決意が湧いた。
2
標準
goodbye
作例 · 標準
医者の勧めで転地療養へ向かう老人が「いざさらば」と呟いた。
人生の終わりが近づいている、いざさらばと思いながら眠りについた。
別離の時、妻に「いざさらば」と伝えた。
移転日の朝、家族に向かって「いざさらば」と言った。