粗菓
そか
名詞
標準
refreshments (implied to be low-grade)
文例 · 用例
――どうです粗菓だが一つ御撮みなさい。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
『粗菓でござりますが、どうぞ』 うつつだったが、気がついて、『もう、お構い下さらずに』 新五左は、ふと、お悦を見て――もうこの娘が乳母の手にある頃から見ているのだが――今日はひどくその成長と女になっている美しさが目についた。
— 吉川英治 『御鷹』 青空文庫
村落の光る厩のうへに、かがやく愛の手は伸びゆきて、われの身は銀の一脈、ひそかに息づき生命はや絶えなんとする。
— 萩原朔太郎 『厩』 青空文庫
ああ、その空さへもうすくもり、かみつけの山に雪くれば、魚らひそかに針をのみ、ま芝は霜にいろづけど、ひとり岸邊に針を垂れ、來らむとする冬を待つ。
— 萩原朔太郎 『冬を待つひと』 青空文庫
作家というものは、ずいぶん見栄坊であって、自分のひそかに苦心した作品など、苦心しなかったようにして誇示したいものだ。
— 太宰治 『創作余談』 青空文庫
五十米レエスならば、まず今世紀、かれの記録を破るものはあるまい、とファン囁き、選手自身もひそかにそれを許していた、かの俊敏はやぶさの如き太宰治とやらいう若い作家の、これが再生の姿であろうか。
— 太宰治 『答案落第』 青空文庫
君が自殺をしたなら、僕は、ああ僕へのいやがらせだな、とひそかに自惚れる。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
追ひつめられた志士、いまは甲府の安宿に身を寄せて、ひそかに再擧をはかつてゐる。
— 太宰治 『九月十月十一月』 青空文庫
作例 · 標準
たいしたおもてなしもできませんが、粗菓でございます。
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会議の休憩時間には、コーヒーと粗菓が用意された。
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恐縮ではございますが、粗菓をお召し上がりください。
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