午時
うまどき
名詞
標準
文例 · 用例
真蔵は銘仙の褞袍の上へ兵古帯を巻きつけたまま日射の可い自分の書斎に寝転んで新聞を読んでいたがお午時前になると退屈になり、書斎を出て縁辺をぶらぶら歩いていると「兄様」と障子越しにお清が声をかけた。
— 国木田独歩 『竹の木戸』 青空文庫
我等はこゝに朝餐して、公子夫婦は午時まで休憩し、それより驢を倩ひてチベリウス帝の別墅の址を訪はんとす。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
午時を過ぎた日の光を浴びて總ての物が快く見える。
— 長塚節 『おふさ』 青空文庫
成斎は朝生徒に習字を教えて、次で阿部家の館に出仕し、午時公退して酒を飲み劇を談ずることを例としていた。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
此日朝涼、午時より甚暑不堪。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
「廿六日、晴、風、午時|微過雨。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
午時越前敦賀湊へ著船。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
午時近くなつて、隣町の方から『豆腐ア』といふ、低い、呑氣な、永く尾を引張る呼聲が聞えた。
— 石川啄木 『葬列』 青空文庫