鮫皮
さめがわ
名詞
標準
shagreen (from a shark or stingray)
文例 · 用例
ちょうど同時に、大阪の鮫皮商が、廃刀令出て鮫皮が塵埃同然の下値となり、やむをえず高価絶佳の鮫皮を酢で煮爛らかして壁を塗る料にして售った事もあり。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
往時日本で刀剣を尊んだに付け、鮫皮を鑑賞する事夥しく、『鮫皮精義』等の専門書もあり、支那、ジャバ、前後インド諸国の産を夥しく輸入したが、予先年取り調べてペルシア海の鮫皮がもっとも日本で尊ばれたと知った。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
而してタヴェルニエーの『波斯紀行』四巻一章に、十七世紀にペルシア人欧州と琵牛の銅を重んじたが最も日本の銅を賞めたとあれば、日本の銅とペルシアの鮫皮と直接に易えたら善かったのだが、当時両国間の通商開けず、空しく中に立った蘭人に巨利をしてやられたのは残念でならぬ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
鮫皮に萌黄糸の大菱巻の※、そこまでは平凡だが、中身を見るまでもない。
— 江見水蔭 『備前天一坊』 青空文庫
山坂吉兵衛の小透し鍔に、鮫皮萌黄糸の大菱巻の※。
— 江見水蔭 『備前天一坊』 青空文庫
私が村上さんのほうへ泳ぎだしたとき、鰊を追いながら浅く泳いで来た鱶の一匹が、ヤスリのような鮫皮で私の脛をこすっていきましたので、そこがベロリと赤むけになってしまいました。
— 久生十蘭 『手紙』 青空文庫
鮫皮の膚ざわりが、冷たくこころよかった。
— 林不忘 『巷説享保図絵』 青空文庫
その死骸の持つて居る刄物で切つたのだ」 死骸の持つて居る刄物といふのは、上等の鮫皮を使つた、鎧通しで、世間並の匕首ではありません。
— 嫁の死 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
そのアンティークの刀の柄は、細かく加工された鮫皮で覆われており、しっかりと握れるようになっていた。
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江戸時代の職人は、漆器の装飾要素として鮫皮を使用していました。
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彼女はその鮫皮の財布の、滑らかでありながらも独特の質感に感心した。
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