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寒夜

かんや
名詞
1
標準
cold night
文例 · 用例
蕪村はいつも、寒夜の寝床の中に亡き母のことを考え、遠い昔のなつかしい幼時をしのんで、ひとり悲しく夢に啜り泣いていたような詩人であった。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
我を厭ふ隣家寒夜に鍋を鳴らす 霜に更ける冬の夜、遅く更けた燈火の下で書き物などしているのだろう。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
寒夜の凍ったような感じと、主観の侘しい心境がよく現れている。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
冬の寒夜に火桶を抱えて、人生の寂寥と貧困とを悲しんでいた蕪村。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
我れを厭ふ隣家寒夜に鍋を鳴らす葱買ひて枯木の中を帰りけり易水に根深流るる寒さかな古寺やほうろく棄つる藪の中月天心貧しき町を通りけり 此等の俳句に現はれる、抒情味の本質は何だらうか。
萩原朔太郎 冬の情緒 青空文庫
例へば冬の寒夜に、隣家で鳴らす炊飯の鍋の音。
萩原朔太郎 冬の情緒 青空文庫
しかるに百詩が年十五の時の或寒夜の事であつた。
幸田露伴 努力論 青空文庫
「まるで寒夜に千鳥でも聴きに来たようだ」 とか、「元禄の頃、こゝから斜の向う河岸の辺に深川の芭蕉庵があったらしいんだよ」 とか池上は、話の継穂に困ったらしく、娘のわたくしには何の興味もない事柄を不揃いに喋ります。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
作例 · 標準
ストーブにあたりながら、静かな寒夜を過ごした。
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外は身を切るような寒夜で、星がひときわ輝いていた。
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遠い故郷の寒夜を思い出し、彼はしみじみと呟いた。
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