焼畑
やきばた
名詞
標準
文例 · 用例
まどろむ馬の胸にして、 おぼろに鈴は音をふるひ、山の焼畑 石の畑、 人もはかなくうまいしき。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
とくに、山地の蛮人の焼畑開墾は、原生林の状態を、相当|蚕食してゐるので、これも、考へてほしい事だと云つた。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
焼畑や岩地うつたつきも、張り合ひがついて来る。
— 折口信夫 『山のことぶれ』 青空文庫
この両人は別に怪しいものではない、このあたりの山里に住んで、木も伐れば焼畑も作るという人たちであります。
— 甲源一刀流の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
川岸からよっぽど高いところまで峻しい岩腹で、そのほうへ、ずっと石垣を畳んだ段々の焼畑になっている。
— 久生十蘭 『生霊』 青空文庫
左の方の焼畑の中に小屋が一軒あって、蕎麦を蒔いていた男が手を止めて私を見送った。
— 木暮理太郎 『奥秩父の山旅日記』 青空文庫
上の方の高みに荒れ果てた焼畑の跡らしい四角な段も幾つか見えた。
— 木暮理太郎 『黒部川奥の山旅』 青空文庫
近くに指ヶ谷の地名あるを見れば、焼畑を作った韓人の部落が想像される。
— 木暮理太郎 『マル及ムレについて』 青空文庫