十分の一
じゅうぶんのいち
表現名詞
標準
tenth
文例 · 用例
博識の人が、おのれの知識を機会ある毎に、のこりなく開陳するというのは、極めて自然の事で、少しも怪しむに及ばぬ筈であるが、世の中は、おかしなもので、自己の知っている事の十分の一以上を発表すると、その発表者を物知りぶるといって非難する。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
けれども人は、その十分の一以上の発表に対しては、必ず顔をしかめる。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
ああ、けれども人は、その知識の十分の一以上を開陳するものではない。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
こういう災害を防ぐには、人間の寿命を十倍か百倍に延ばすか、ただしは地震津浪の週期を十分の一か百分の一に縮めるかすればよい。
— 寺田寅彦 『津浪と人間』 青空文庫
それで、仮りに猫の十分の一秒が人間の一秒に相当すると、猫の寿命が八年ならば人間にとっては八十年に相当する勘定になる。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
しかし自分として云いたいと思う事はまだなかなか十分の一も尽されていない。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
その結果によれば、比較的重い脳をもっているものは人間の外に手長猿、鸚鵡、はつか鼠、駒鳥などで、これらのものの脳は体量の二十分の一ないし百分の一くらいの目方である。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
それで現世界における動物の脳の目方は体量の二十分の一以下万分の一の間にあるものと思えばよい。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
作例 · 標準
世界中の富の大部分は、人口のわずか十分の一にも満たない富裕層に集中していると言われる。
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彼の身長は、この巨大なビルの高さの十分の一程度にしか過ぎない。
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今回の選挙の投票率は前回を大幅に下回り、有権者の十分の一程度しか投票所に現れなかった。
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