馬そり
ばそり
名詞
標準
horse-drawn sleigh
文例 · 用例
たゞ、まあ、その中から馬そりの鈴のチリンチリン鳴る音が、やつと聞えるのでやつぱり誰か通つてゐるなといふことがわかるのでした。
— 宮沢賢治 『氷河鼠の毛皮』 青空文庫
なき四人の体駆を自ら発見せねば、なんの顔あってか里にくだろうとの意気はかたかったが、なだめられ、すすめられ、涙を流しながら、踏みかためられた雪を歩いて野口まで下り、そこから馬そりで大町へ向かった。
— 石川欣一 『針の木のいけにえ』 青空文庫
私共だって、一段上の趣味の高い完全な人から見ればそりゃあ又可笑しい事だらけだろうけれ共、何から何まで吊合わない、まるで糸の工合の悪い操り人形の様な事々を見せられると、 あれがよくまあ平気で居られる。
— 宮本百合子 『二十三番地』 青空文庫
丸木が人間なら、あいつの首を食べればそりゃ食人種さ。
— 海野十三 『火星兵団』 青空文庫
もしこの業があなたの本職なればそりゃどうも生業のためにやむを得ん事もあろうけれどもただ娯楽の為にするのは実に無残、無慈悲の事ではないか」とだんだん因果応報の真理を細かに説明して、ついに不殺生戒をもってわがチベット行の餞別にせよと勧告致しました。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
それよりか相当の保護を加えてやるからもと来た道へ帰るがよかろう、しいて入りたいというならばそりゃあなたのご勝手である」と決答に及ぶと、その婦人は「あなたの国はシナ皇帝の配下ではないか。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫