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訳辞

やくじ
名詞
1
標準
文例 · 用例
この本と南江堂で買ったロシア、ドイツの対訳辞書とがあったので、私は満州にいる間、少なからぬ便利を感じた。
森鴎外 二人の友 青空文庫
加藤弘之先生の直話に拠れば「自由」という訳字は、幕府の外国方英語通辞の頭をしていた森山多吉郎という人が案出したのが最初であるという事であるが、文久二年初版慶応三年正月再版訳了の「英和対訳辞書」(堀達三郎著)には、既に自由という訳字を用いている。
穂積陳重 法窓夜話 青空文庫
そは支那の洋語対訳辞書の前々のものには一向にその語が見当らないからである。
牧野富太郎 植物記 青空文庫
奧附もないが、丸がかりの洋裝で、がつしりした革表紙の背には箔捺しで「英和對譯辭林」とある。
徳永直 光をかかぐる人々 青空文庫
また三谷氏の「詳傳」も、「本木翁が入牢説云々は「蘭話通辯」を印刷出版したることと、蘭書に因りて「和英對譯辭書」を著述せんとする企あることを密告せるものあること、翁が開國論者たることの世に聞えたる等に起因せりといふ」と書いてゐる。
徳永直 光をかかぐる人々 青空文庫