直押し
ひたおし
名詞
標準
文例 · 用例
それに連れて歩みも早まり直押しにドッと走ると見えたがグルリそれが右に反れた。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
その最後の時のために、逸り猛つてくるものをぢつと引き締め、溢れ來る感情をひた押しに押さへてただもだしてゐるのである。
— 島木健作 『一過程』 青空文庫
それは上げ潮のひた押しに押して來る姿に似てゐた。
— 島木健作 『一過程』 青空文庫
」と低いささやくやうな、しかしひた押しに感情をおし殺さうと焦つてゐる聲である。
— 島木健作 『一過程』 青空文庫
とにかくここまで来たのですから、僕はこの上もひた押しに押し切った方がいいと思われるのです。
— コナン・ドイル 『暗号舞踏人の謎』 青空文庫
言葉どおりに水平に吹雪く雪の中を、後ろのほうから、見上げるような大きな水の堆積が、想像も及ばない早さでひた押しに押して来る。
— 有島武郎 『生まれいずる悩み』 青空文庫
それを見るにつけても波の反対の側をひた押しに押す風の激しさ強さが思いやられた。
— 有島武郎 『生まれいずる悩み』 青空文庫
しかし父はその持ち前の熱心と粘り気とを武器にしてひた押しに押して行った。
— 有島武郎 『親子』 青空文庫