味あい
あじあい
名詞
標準
flavour
文例 · 用例
が、このフランス留学には、それと違った妙な意味あいからもある。
— 大杉栄 『日本脱出記』 青空文庫
そこに、世界文学史のなかでみた現代日本文学のつきぬ意味あいがあるわけであろう。
— 宮本百合子 『職業のふしぎ』 青空文庫
とはいえ、ジェームズ夫人の文章には――狩野派最後の大家である絵師の解釈に基づいて――見事に描かれ、彩色された絵が添えられているが、物語に込められた日本人の観念を推し量るには、この挿絵の持つ内面的な意味あいを感じとることができなければならない。
— AT HAKATA 『博多にて』 青空文庫
個人の経歴の物語、伝記の枠がふみ越えられなければならないということと、如何なる時代も環境も窮極には人間の社会的な関係によっていて、人間の肉体と精神の動きを通じてでなければ実在し得ないという現実の在りようとは小説における人間の添景的位置で解決され切れない意味あいだと思う。
— 宮本百合子 『今日の文学の諸相』 青空文庫
披露をかねる意味あいからその席へごく近い親戚の人たちをも呼んだら、との話も出たけれど大げさなことは真っ平だ、と父はいつになく声を荒らげるのだった。
— 矢田津世子 『父』 青空文庫
尤も回答留保ったって、先方がいうんじゃあないんで、こっちが胸をさすって、それまで猶予してやろうという意味あいなんですが。
— 水上滝太郎 『遺産』 青空文庫
一度落ちかけた日が、ぬっと伸しあがって来る感じのするものだが――、この絵の阿弥陀仏には、実によく、其気味あいが出ている。
— 折口信夫 『山越しの阿弥陀像の画因』 青空文庫
働く腕、金をとる才能のあることがかえって夫婦愛を傷つける場合は少なくないし、またあまりそういう働きのあるような婦人は、愛が濃やかでなく、すべて受身でなく可愛らしげがないという意味あいもあるのだ。
— ――生命の法に随う―― 『愛の問題(夫婦愛)』 青空文庫
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標準
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