川原
かわら
名詞
標準
文例 · 用例
電車の線路工事に必要な、コンクリ材料の砂やバラス、玉石などを、本流の川原からウインチで捲き上げようと云ふ段取りなのであつた。
— 葉山嘉樹 『万福追想』 青空文庫
そこは、私たちの借りてゐる農家から上流四五丁の、川原の砂つ原に建つてゐた。
— 葉山嘉樹 『万福追想』 青空文庫
いつまでも子等の遊びに見とれてゐる訳にも行かないので、川原から断崖の下の道に上つて、私達は上流に向つた。
— 葉山嘉樹 『万福追想』 青空文庫
徳川家康のエライところはたくさんありますけれども、諸君のご承知のとおり彼が子供のときに川原へ行ってみたところが、子供の二群が戦をしておった、石撃をしておった。
— 内村鑑三 『後世への最大遺物』 青空文庫
私の町から三里ほど離れた五所川原という町の古い呉服屋の、番頭さんであったのだが、しじゅう私の家へやって来ては、何かと家の用事までしてくれていたようである。
— 太宰治 『帰去来』 青空文庫
中畑さんは、間もなく独立して呉服商を営み、成功して、いまでは五所川原町の名士である。
— 太宰治 『帰去来』 青空文庫
私が十歳の頃、五所川原の叔母の家に遊びに行き、ひとりで町を歩いていたら、「修ッちゃあ!
— 太宰治 『帰去来』 青空文庫
それから、五所川原の叔母にも逢いたいし、――」考えてみると、逢いたい人が、たくさんあった。
— 太宰治 『帰去来』 青空文庫