禿
かぶろ異読 かむろ
名詞頻度ランク #26103 · 青空 632 例
標準
children's hairstyle of short untied hair
文例 · 用例
日比谷公会堂での三度目の辱かしめられた演奏会がおわった夜、馬場は銀座のある名高いビヤホオルの奥隅の鉢の木の蔭に、シゲティの赤い大きな禿頭を見つけた。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
大隅君の厳父には、私は未だお目にかかった事は無いが、美事な薬鑵頭でいらっしゃるそうで、独り息子の忠太郎君もまた素直に厳父の先例に従い、大学を出た頃から、そろそろ前額部が禿げはじめた。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
男子が年と共に前額部の禿げ上るのは当り前の事で、少しも異とするに及ばぬけれど、大隅君のは、他の学友に較べて目立って進捗が早かった。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
そうしてそれが、やがて大隅君のあの鬱然たる風格の要因にさえなった様子であったが、思いやりの深い山田勇吉君は、或る時、見かねて、松葉を束にしてそれでもって禿げた部分をつついて刺戟すると毛髪が再生して来るそうです、と真顔で進言して、かえって大隅君にぎょろりと睨まれた事があった。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
」笑って、そうして、美事に禿げて光っているおつむを、つるりと撫でた。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
大隅の頭はだいぶ禿げ上っていたようだが。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
なんでも、いまは、イタリヤ製のいい薬があるそうですし、それに先方の小坂吉之助氏だって、ずいぶん見事な、――」「それは、としとってから禿げるのは当りまえの事だが。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
先生も、ずいぶん見事に禿げておられた。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
作例 · 標準
昔の子供たちは、禿といって耳のあたりできれいに切り揃えたおかっぱのような髪型をしていた。
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古い雛人形の道具箱から、愛らしい禿の姿をした小さな人形が見つかって、家族で眺めている。
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「この子の髪型、なんだか禿みたいで可愛いわね。」「ええ、あえてレトロな感じにしてみたんです。」
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標準
young girl working as a servant for a high-class prostitute (Edo period)
作例 · 標準
花魁道中の際、鮮やかな着物を着た禿たちが、お姉さんの前をお付きとしてしずしずと歩く。
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吉原の厳しい世界で、禿として働きながら礼儀作法や芸事を仕込まれるのは並大抵の苦労ではない。
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浮世絵には、豪華な衣装を纏った花魁の傍らで、甲斐甲斐しく煙管の世話を焼く禿の姿が描かれている。
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標準
baldness
作例 · 標準
「わっちの禿(かぶろ)になりんせんか」と、美しい花魁が幼い少女の小さな手を取った。
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吉原の華やかなパレードでは、豪華な衣装をまとった花魁の後ろを、二人の禿がちょこちょこと付いて歩く。
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禿として奉公に上がったばかりの彼女は、慣れない高下駄の音に驚いて目を丸くした。
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「お師匠様、あの禿の子が持っている手鞠はどこで買えるのでしょうか」と、物珍しそうに眺める。
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ウィキペディア
禿(かぶろ、かむろ)とは、頭に髪がないことを言い、肩までで切りそろえた児童期の髪型、あるいはその髪型をした子供を指す。狭義では、江戸時代の遊廓に住む童女をさす。
出典: 禿 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0