還帰
かんき
名詞
標準
文例 · 用例
「我々は反射によって、即ち我々自身への強要された還帰によって、目覚める。
— 三木清 『哲学入門』 青空文庫
しかるに抵抗なくして還帰なく、客観なくして反省は考えられない」、とシェリングはいった。
— 三木清 『哲学入門』 青空文庫
「我が歳きはまりて安養浄土に還帰すといふとも、和歌の浦曲の片雄波よせかけよせかけ帰らんに同じ。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
そうして見れば、われわれの死は、宇宙の大精神より分派したる小精神が、その本家本元へ帰りたる道理にて、いわゆる故郷に還帰したると同様なれば、滅亡したどころではなく、大々的精神となりて永く活動を継続するに相違ないから、精神の不滅はいうまでもありませぬ。
— 井上円了 『通俗講義 霊魂不滅論』 青空文庫
その力のゆえに否定の纏繞たる論争においてイデーの自己還帰が見られるのである。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫