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厭離

おんり異読 えんり
名詞
1
標準
departing from this world in disdain
文例 · 用例
厭離一切娑婆世界の厭世観は、ヘルンの多くの作品中に一貫して、その特殊な文学情操の基調となってる。
室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 小泉八雲の家庭生活 青空文庫
ここを坊さんの虎関は、|会失配、|以愛厚緩喪、|因観九相、|深生厭離、と書いているが、それは文飾が届き過ぎて事実に遠くなっている。
幸田露伴 連環記 青空文庫
彼等は人世を厭離するの思想こそあれ、人世に覊束せられんことは思ひも寄らぬところなり。
北村透谷 厭世詩家と女性 青空文庫
基督は富の厭離すべきを言つた。
森鴎外 古い手帳から 青空文庫
今月になつてからは、正宗君の『毒婦のやうに』と秋声君の『厭離』とを読んで見た。
田山録弥 小説への二つの道 青空文庫
ショーペンハウエルなどから出て来た私の思想は、性はエゴイズムの最も顕著な動物的要求のように感ぜられ、神に赴くの愛はそのありさまを一度認識して厭離した心持ちより生ずるもののごとく考えられます。
倉田百三 青春の息の痕 青空文庫
それはインノセントな男女よりもひとたび性欲に落ちて、それを厭離したる男女が神に祈りつつ相愛し、貞潔を守り、もし性欲に落つれば神に潔めを求めつつ共生することによって実現できますまいか。
倉田百三 青春の息の痕 青空文庫
かといって彼女は仏教の厭世観や厭離などの憂鬱さにふさぎ込んでいるのでもなかった。
一つの追憶 勇子 青空文庫