来苦
らいく
名詞
標準
文例 · 用例
古来苦辛してこれを漢名に当てたは『古今要覧稿』巻五一五から五二四までに見ゆ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
ところでオリザビトンが製造禁止で春以来苦心して買っていたのが駄目になります。
— 一九四二年(昭和十七年) 『獄中への手紙』 青空文庫
これら植民地の人々は〔一六字伏字〕(復元不可能)数十年来苦痛の歳月を経つつあるのであるが、現実は皮肉で、今やかつてひとのものであった日本語は植民地大衆の言葉となって、より広汎な日本の勤労大衆の胸にも伝りながら作品ともなってその思いを発露するに至っているという事実である。
— 宮本百合子 『新年号の『文学評論』その他』 青空文庫
三四年来苦しんで求めた物が遂に来たといふやうな喜びがあつた。
— 中沢臨川 『愛は、力は土より』 青空文庫
発病以来苦痛も中々あったであろうが、一言も不平憂悶の語なく、何をしてもらっても「有難う/\」と心から感謝し、信仰と感謝を以て此世を去った。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
なぜなら、これによって、人間学や解釈学にとって、元来苦手であるところの自然の客観性というものを、手際よく手なずけて「主体」化すことが出来るわけだからだ。
— 戸坂潤 『世界の一環としての日本』 青空文庫
しかし彼らは、元来苦労性の精神をもっていたし、運命に苦しめられてると信じがちな精神をもっていたので、クリストフとローザとの結婚が実現されそうもないことがいよいよ確かになると、その結婚に執着していたのだとみずから思い込んだ。
— JEAN CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
すなわち、本来苦痛は、激しければ短く長ければ軽いのだ。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫