海端
うみばた
名詞
標準
文例 · 用例
なかなか気が晴々しないから、一層海端へ行って見ようと思って、さて、ぶらぶら。
— 泉鏡花 『星あかり』 青空文庫
なか/\氣が晴々しないから、一層海端へ行つて見ようと思つて、さて、ぶら/\。
— 泉鏡花 『星あかり』 青空文庫
屋根は低いのに揺れると来て、この前頭痛で懲々したから、今度は歩行くつもりで、今朝小田原からたって来たが、陽気は暖かだし、海端の景色は可し、結句|暢気で可い心持だ。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
この混雑のなかを駈けぬけて、又次郎はまず海端の方角へ急いで行くと、途中で久助に逢った。
— 岡本綺堂 『鷲』 青空文庫
若い女はこの地蔵へ参詣にでも来たのであろうと、又次郎はろくろくにその姿も見極めもせずに、ともかくも最初の考え通りに海端の方角へ急いで行こうとすると、若い女は声をかけた。
— 岡本綺堂 『鷲』 青空文庫
二 安政の末年、一人の若武士が品川から高輪の海端を通る。
— 岡本綺堂 『雨夜の怪談』 青空文庫
「まさかに貝を拾っているのでもあるめえ、海端へ出て何をしてやあがるかな」 半七は気にも留めずに行き過ぎた。
— 吉良の脇指 『半七捕物帳』 青空文庫
「そこで、その相手は誰だか判らねえのか」 弥平の説明によると、備前屋のお絹の死骸は高輪の海端に横たわっていたのであった。
— 熊の死骸 『半七捕物帳』 青空文庫