翠色
すいしょく
名詞
標準
green (of lush vegetation)
文例 · 用例
洒落た切子細工や典雅なロココ趣味の浮模様を持った琥珀色や翡翠色の香水壜。
— 梶井基次郎 『檸檬』 青空文庫
木は亭々として四時の翠色を漲らして居る。
— 平出修 『夜烏』 青空文庫
ある街道筋の裏に斑々する孟棕藪の小径を潜ると、かの女の服に翠色が滴り染むかと思われるほど涼しい陰が、都会近くにあることをかの女に知らした。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
それは唐の※猊か何かの、黄金色だの翠色だのの美しく綺え造られたものだった。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
湖に面した廣縁に置かれた籐椅子によつて眺めると、昨日は水の面をはつて一望をたゞ有耶無耶の中に埋めた霧が、今朝はあとも無く晴れて、大湖を繞る遠い山々の胸や腰のあたりに白雲が搖曳してゐるばかりで、男體山は右手の前面に湖岸から直ちに四千尺の高さをもつて美しい傾斜で、翠色|滴るばかりに聳え立つてゐる。
— 幸田露伴 『華嚴瀧』 青空文庫
夜来の春雨猶止まずして一山風静かに、窓前の柳松翠色更に新たなるを覚え、空廊に響く滴水の音、濡羽をふるふ鶯の声に和して、艶だちたる幽奥の姿誠に心地よく候。
— 石川啄木 『渋民村より』 青空文庫
峯平かにして温容あり、翠色少しく淡きものは姥捨の山となす。
— 長塚節 『草津行』 青空文庫
海も――少くとも堡礁の内側の水だけは――トロリと翡翠色にまどろんでゐるやうだ。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
作例 · 標準
梅雨の時期、山々は鮮やかな翠色に覆われ、生命力に溢れていた。
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苔むした庭石の翠色は、静かで落ち着いた雰囲気を醸し出している。
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彼女の描く絵には、瑞々しい翠色の葉がよく登場する。
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