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蕃社

ばんしゃ
名詞
1
標準
aborigines village
文例 · 用例
蟻や蜂の社会では社会本能だけが発達すれば、それで、完全な社会生活を営むことができるが、人間の蕃社では相手の蕃社と競争するにあたってなお一つ必要なことがある。
丘浅次郎 人間生活の矛盾 青空文庫
かように戦闘力のさまざまに違うものが大勢集まって敵なる蕃社と戦う場合には、たとい、社会本能が発達してめいめいは自分の蕃社のために討死する覚悟であっても、一人一人が随意の行動を取っては、全体としての統一が保てず、したがって能率が上がらぬは明らかである。
丘浅次郎 人間生活の矛盾 青空文庫
かような場合に、全体の統一をはかり、各員の力をできるだけ有効に用いしめるには、蕃社中のもっとも力が強く、もっとも知慧があり、もっとも経験に富んでもっとも戦争に巧みな一人を大将と仰ぎ、皆の者がその指図に従うのが一番得策である。
丘浅次郎 人間生活の矛盾 青空文庫
仮に、ここに二つの蕃社があって、一方の蕃社では、めいめいが随意の行動をとり、他の蕃社では一人の大将があって残りの者はことごとくその指図に従うて進退するとしたならば、戦争していずれが勝つかはいわずとも知れている。
丘浅次郎 人間生活の矛盾 青空文庫
蕃社蕃社とが相戦うていたような時代が長くつづき、その間に、階級本能の少しでも多く発達した蕃社がいつも勝って栄えたとすれば、自然淘汰の結果として、この本能は次第に進歩し、初めは模倣、次には服従、終りには崇拝として現われるに至ったであろう。
丘浅次郎 人間生活の矛盾 青空文庫
団体間の競争の結果として社会本能が発達すれば各人は一点の私心をも挾まず、ことごとく、蕃社全体の利益のためのみに行動し、またそれと同時に階級本能が発達すれば、蕃社内の上下の区別が判然と定り、下は上を敬うて忠勤をつくすから、その間になんら矛盾の起るべき道理がない。
丘浅次郎 人間生活の矛盾 青空文庫
野蛮人の蕃社が大きくならぬのは、あまり大きくなり過ぎると、全体としてまとまりがつかず進退に統一を欠き、かえって不利益なことが起るからであろう。
丘浅次郎 人間生活の矛盾 青空文庫
イモロルの蕃社を抜けると、眼の前にそそり立つ絶壁の間に、深い谿谷が奥へ伸び、蕃社蕃社をつなぐ小径が、赭土の地肌のままで峠に続いてゐる。
岸田國士 双面神 青空文庫
作例 · 標準
昔、この地域には多くの蕃社が存在していたという記録がある。
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歴史家たちは、古代の蕃社の生活様式について研究している。
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その土地は、かつて蕃社があった場所として知られている。
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