幼年者
ようねんしゃ
名詞
標準
文例 · 用例
親子であっても懐に抱きかかえる幼年者でもない、あんなにしてよいわけのものでないのにと目がとまった。
— 野分 『源氏物語』 青空文庫
幼年者補助養老扶助年限が繰下げられた。
— 宮本百合子 『ロンドン一九二九年』 青空文庫
へいそなにごともドノバンにゆずっている富士男も、ドノバンの幼年者に対する無慈悲な挙動を見ると、心の底から憤怒のほのおがもえあがった。
— 佐藤紅緑 『少年連盟』 青空文庫
「待ってくれ待ってくれ、ドノバン、きみは悪いぞ、ボートは幼年者のものだ、年長者はいかなるばあいにも、年少者のぎせいにならねばならぬとは、昔からの紳士道じゃないか」 ゴルドンはこういって、ドノバンを制した。
— 佐藤紅緑 『少年連盟』 青空文庫
「ドノバンは幼年者からボートを取ろうという、きみは幼年者のためにいちばんむずかしい役をひきうけようという、ぼくははじめて日本少年の偉大さを知ったよ」「このくらいのことは、ぼくの国の少年は、ふつうになっているんだ、そんなことはとにかくとして、綱の用意をしてくれたまえ」 富士男は上着をするするとぬいだ。
— 佐藤紅緑 『少年連盟』 青空文庫
このとき異様な震動とともに、幼年者たちの泣き声がきこえた。
— 佐藤紅緑 『少年連盟』 青空文庫
」 幼年者はたがいに、しっかりとだきあった。
— 佐藤紅緑 『少年連盟』 青空文庫
かれらはいずれも凛々たる勇気をもって、年長者は幼年者をいたわり、幼年者は年長者の命令に服し、たがいに心をあわせて日の暮るるも知らずに働いた。
— 佐藤紅緑 『少年連盟』 青空文庫