重る
おもる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
標準
to get heavy
文例 · 用例
……寝ながら扇を…… また飛ぶ扇、閃めく影、影に重る塀の影。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
それには一週間ばかり以来、郵便物が通ずると言うのを聞くさえ、雁の初だよりで、古の名将、また英雄が、涙に、誉に、屍を埋め、名を残した、あの、山また山、また山の山路を、重る峠を、一羽でとぶか、と袖をしめ、襟を合わせた。
— 泉鏡花 『栃の実』 青空文庫
雪の難――荷擔夫、郵便配達の人たち、其の昔は數多の旅客も――此からさしかゝつて越えようとする峠路で、屡々命を殞したのでありますから、いづれ其の靈を祭つたのであらう、と大空の雲、重る山、續く巓、聳ゆる峰を見るにつけて、凄じき大濤の雪の風情を思ひながら、旅の心も身に沁みて通過ぎました。
— 泉鏡花 『雪靈記事』 青空文庫
波の重るやうな、幾つも幾つも、颯と吹いて、むら/\と位置を亂して、八方へ高く成ります。
— 泉鏡花 『雪靈續記』 青空文庫
……御存じはございますまい、三組の食籠で、畳むと入子に重るやつでね。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
雪の難――荷担夫、郵便配達の人たち、その昔は数多の旅客も――これからさしかかって越えようとする峠路で、しばしば命を殞したのでありますから、いずれその霊を祭ったのであろう、と大空の雲、重る山、続く巓、聳ゆる峰を見るにつけて、凄じき大濤の雪の風情を思いながら、旅の心も身に沁みて通過ぎました。
— 泉鏡花 『雪霊記事』 青空文庫
波の重るような、幾つも幾つも、颯と吹いて、むらむらと位置を乱して、八方へ高くなります。
— 泉鏡花 『雪霊続記』 青空文庫
追々馴染が度重ると、へい、朝顔の花打沈めたやうに、襟も咽喉も色が分つて、口で言ひやうは知らぬけれど、目附なり額つきなり、押魂消た別嬪が、過般中から、同じ時分に、私と顔を合はせると、水の中で莞爾笑ふ。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
to worsen (of illness)
作例 · 標準
例句