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豊潤

ほうじゅん
形容動詞名詞
1
標準
abundant
文例 · 用例
友情と金銭とのあいだには、このうえなく微妙な相互作用がたえずはたらいているものらしく、彼の豊潤の状態が私にとっていくぶん魅力になっていたことも争われない。
太宰治 ダス・ゲマイネ 青空文庫
近頃某氏のために揮毫した野菜類の画帖を見ると、それには従来の絵に見るような奔放なところは少しもなくて全部が大人しい謹厳な描き方で一貫している、そして線描の落着いたしかも敏感な鋭さと没骨描法の豊潤な情熱的な温かみとが巧みに織り成されて、ここにも一種の美しい交響楽が出来ている。
寺田寅彦 津田青楓君の画と南画の芸術的価値 青空文庫
河は、海峡よりはもっと広いひろがりをもって海のように豊潤に、悠々と国境を流れている。
黒島伝治 国境 青空文庫
黒竜江は、どこまでも海のような豊潤さと、悠々さをたたえて、遠く、ザバイガル州と呼倫湖から、シベリアと支那との、国境をうねうねとうねり二千里に渡って流れていた。
黒島伝治 国境 青空文庫
心の底に押籠められながら焦々した怒ろしい想いはこの豊潤な肉体に対し、いよいよその豊潤を刺激して引立てる内部からの香辛料になったような気がする。
岡本かの子 食魔 青空文庫
)画料、稿料、ひとより図抜けて高く売りつけ、豊潤なる精進をこそすべき也。
――馬をさへ眺むる雪の朝かな―― 碧眼托鉢 青空文庫
かえってもっと北方の盛岡、秋田などというあたりに、この東北地方の豊潤な実勢力が鬱積されているのだが、仙台は所謂文明開化の表面の威力でそれをおさえつけ、びくびくしながら君臨しているというような感じがした。
太宰治 惜別 青空文庫
この夜、奥さんは、来る人来る人みんなにお膳を差し上げて、この土地の人でさへ、そのお膳の料理の豊潤に驚いてゐたくらゐであつた。
太宰治 津軽 青空文庫
作例 · 標準
彼女の歌声は、まるで豊潤な大地を思わせるような深みがあった。
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この美容液は、乾燥した肌に豊潤な潤いを与えてくれる。
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秋の味覚をふんだんに使った、豊潤な味わいのスープが完成した。
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