草苺
くさいちご異読 クサイチゴ
名詞
標準
Rubus hirsutus (species of raspberry)
文例 · 用例
落葉松の林中には蝉時雨が降り、道端には草藤、ほたるぶくろ、ぎぼし、がんぴなどが咲き乱れ、草苺やぐみに似た赤いものが実っている、沢へ下りると細流にウォータークレスのようなものが密生し、柵囲いの中には山葵が作ってある。
— 寺田寅彦 『浅間山麓より』 青空文庫
△犬ころ草がやたらにはびこる、その穂花が犬ころのやうな感じで好きな草だ、其中庵の三雑草として、冬から春はぺん/\草、春から夏は犬ころ草、秋はお彼岸花をあげなければなるまい、そのほかに、草苺、青萱、車前草、蒲公英。
— 大田 『行乞記』 青空文庫
草苺のうつくしさよ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
ぴかりを見たのは、緑の中に草苺の光るのを見つけて一つ二つ頬ばったところだった。
— 永井隆 『長崎の鐘』 青空文庫
人によっては草苺と呼んでいれど、これも別にクサイチゴがあるから名が重複して困る。
— 牧野富太郎 『植物知識』 青空文庫
今迄に私は野生の草苺を三種類見た。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
地びたに出ていた、くさいちごの実を、ほんのふたつ三つ口にしただけでしたものね。
— HANSEL UND GRETEL 『ヘンゼルとグレーテル』 青空文庫