脂汗
あぶらあせ
名詞
標準
cold sweat
文例 · 用例
自己|嫌悪に打負かされまいと思って、彼の額から脂汗がたらたらと流れた。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
ついでながら、切り立ての鋏穴の縁辺は截然として角立っているが、揉んで拡がった穴の周囲は毛端立ってぼやけあるいは捲くれて、多少の手垢や脂汗に汚れている。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
さて治療となると例のごとく娘が背後から抱いていたから、脂汗を流しながら切れものが入るのを、感心にじっと耐えたのに、どこを切違えたか、それから流れ出した血が留まらず、見る見る内に色が変って、危くなった。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
私は脂汗を流していた。
— 太宰治 『父』 青空文庫
自己嫌悪に打負かされまいと思って、彼の額から脂汗がたらたらと流れた。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
全身に水を浴びたよう脂汗をにじみ出し長身の細い肢体を捩らし擦り合せ、甲斐ない痛みを扱き取ろうとするさまは、蛇が難産をしているところかなぞのように想像される。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
鼈四郎は、手を痛いほど握り締め、自分も全身に脂汗をにじみ出させて、見ることに堪えていた。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
脂汗が、じつとりと額に涌いて出る。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
作例 · 標準
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