腐草
腐草
名詞
標準
文例 · 用例
腐草に生をうくる身の、 かなしや月に照らされて、もとの草にもかへらずに、 たちまち空に消えにけり。
— 北村透谷 『北村透谷詩集』 青空文庫
しかもその俗語の俗ならずしてかえって活動する、腐草|螢と化し淤泥蓮を生ずるの趣あるを見ては誰かその奇術に驚かざらん。
— 正岡子規 『俳人蕪村』 青空文庫
しかもその俗語の俗ならずしてかへつて活動する、腐草蛍と化し淤泥蓮を生ずるの趣あるを見ては誰かその奇術に驚かざらん。
— 正岡子規 『俳人蕪村』 青空文庫
百姓たちが桃畑の草をとつて畑つゞきの松林の蔭に捨て、毎年捨てられた草が腐つて所謂腐草土となり、その腐草土の下にこの野蒜は生えてゐたのである。
— 若山牧水 『家のめぐり』 青空文庫
ひいらぎバーベリ等の極寒地方に生ずる灌木は、いやがうえに密生して、荊棘路をふさいでは、うさぎの足もいれまじく、腐草山をなしては、しかのすねも没すべく思われた。
— 佐藤紅緑 『少年連盟』 青空文庫
知るべきところのものは、ひとり生人の道のみ」と)(『息軒遺稿』) 十返舎一九曰く、「無情にして有情に化するものは、腐草化して蛍となるの類、離形にして有形をなすものは、折枝を地にさすにおのずから根づくがごとし。
— 井上円了 『通俗講義 霊魂不滅論』 青空文庫
また、十返舎一九は『怪物輿論』に叙して曰く、 無情にして有情に化するものは、腐草化して蛍となるの類、離形にして有形をなすものは、折れ枝を地にさすにおのずから根づくがごとし。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
川には流材多く危険にして、泥水と腐草とは舟を妨げる事ありしなり。
— 関寛 『関牧塲創業記事』 青空文庫