溌々
溌々
名詞
標準
文例 · 用例
何時も自分で自分の脈を診たり、胸をコツ/\叩いて見たりして、始終人體の不健全を説いてゐる因循な醫學生としては、滅多と無い活溌々地の大活動と謂はなければなるまい。
— 三島霜川 『解剖室』 青空文庫
有合う枯枝や落葉を積んで、手早く燐寸の火を摺付けると、溌々云う音と共に、薄暗い煙が渦巻いて※った。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
活溌々地の人生である。
— 夏目漱石 『高浜虚子著『鶏頭』序』 青空文庫
小さんの演ずる人物から、いくら小さんを隠したつて、人物は活溌々地に躍動する許りだ。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫
是を平常の活溌々地と比べると、与次郎なるものが二人居るとしか思はれない。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫
作者の頭は常に活溌々地で、何んなものでも、すぐひびいて来るやうでなければいけない。
— 田山録弥 『三月の創作』 青空文庫
ですからその手をたたく音は溌々と霰の降り乱れるごとく、戦場における鉄砲がばちばち響いて居るようなふうに聞えて居る。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫