掴み所
つかみどころ
名詞
標準
文例 · 用例
その上、何だか馬鹿馬鹿しいことのようでもあるし、非常に込み入った重大なことのようでもあるし、一寸掴み所がなかった。
— 豊島与志雄 『好意』 青空文庫
主体的見地から、主観的に考える時、堅固な拠り所のある大地の上で苦しむのと、掴み所のない流動してる水の上で苦しむのと、その苦悶の度は果して何れが大きいであろうか。
— 豊島与志雄 『鴨猟』 青空文庫
何等の拠り所も掴み所もない場所に於ては、苦悶も苦悶とならないかも知れない。
— 豊島与志雄 『鴨猟』 青空文庫
その彼等の死因についても、色々の噂がないではありませんでしたが、単に噂に止って、いずれも掴み所のない、随ってそれが其筋の注意を惹くという程のものではなかったのです。
— 江戸川乱歩 『パノラマ島綺譚』 青空文庫
まるで狐につままれた様な、掴み所のない事件であった。
— 江戸川乱歩 『黄金仮面』 青空文庫