睨合
睨合
名詞
標準
文例 · 用例
それゆえに、故らに無心な顔を作り、思慮の無い言を云い、互に瞞着しようと力めあうものの、しかし、双方共力は牛角のしたたかものゆえ、優もせず、劣もせず、挑み疲れて今はすこし睨合の姿となった。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
今日は日曜だから、お前と一|緒に何處へか出掛けやうと思ツてゐたんだが、これぢや仍且家で睨合をしてゐるしかないな。
— 三島霜川 『青い顏』 青空文庫
今日は日曜だから、お前と一緒に何處へか出掛けやうと思ツてゐたんだが、これぢや仍且家で睨合をしてゐるしかないな。
— 三島霜川 『青い顏』 青空文庫
君は寡言の人で、私も当時余り饒舌らなかつたので、此会見は殆ど睨合を以て終つたらしい。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
此睨合が此家庭の雰圍氣である。
— 森鴎外 『半日』 青空文庫
小供のするような無邪気な喧嘩ならば面白いけれど、大供のする睨合には感心しません――△兎に角、こう早く本社が成り立ったのは嬉しかった。
— ――三月十九日夜―― 山頭火 『鎖ペンを握って』 青空文庫
二尺余りを距てて睨合っているが、槍の方から仕懸けて行くらしく時々気合と共に穂先が働く。
— 直木三十五 『鍵屋の辻』 青空文庫
六 無言で四人が睨合っている。
— 直木三十五 『相馬の仇討』 青空文庫