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覚えず

おぼえず
副詞
1
標準
unconsciously
文例 · 用例
悶え苦しさに覚えず唸り声を出すと、妻は驚いてさし覗いたが急いで勝手の方へ行って氷を取りかえて来た。
寺田寅彦 枯菊の影 青空文庫
井戸ばたの流し場に手水をすました自分も、鶏に興がる子どもたちの声に引かされて、覚えず彼らの後ろに立った。
伊藤左千夫 奈々子 青空文庫
だが、本当に誰れかの手先に使われて、寒い冬を過したシベリアのことは、いまだに憤りを覚えずにはいられない。
黒島傳治 入営前後 青空文庫
彼等は、勝つことが出来ない強力な敵に遭遇したような緊張を覚えずにはいられなかった。
黒島傳治 前哨 青空文庫
覚えず叫びしが心を籠めて、気を鎮めて、両の眼を拭い拭い、水に臨む。
泉鏡花 龍潭譚 青空文庫
座頭覚えず頭を縮め、面を顰め、しばし天窓を撫でゝ、「さて/\強き御力かな、そなたは聞及びし諏訪越中な。
泉鏡太郎 怪力 青空文庫
私は昔の日本の蘭学者のエレキテルなどというような言葉を思い出して覚えず微笑せずにはいられなかった。
寺田寅彦 異郷 青空文庫
その中で覚えず笑い出してしまった最も愉快な場面は、犬が蠅取り紙に悩まされる動作の写真的描写である。
寺田寅彦 映画雑感(3) 青空文庫
作例 · 標準
例句
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