貸し付け
かしつけ
名詞
標準
文例 · 用例
安二郎はその家が借家ではなく、そこの不動産だと確かめると、それを抵当に貸し付けた。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
始のほどは高利の金を貸し付けて暴利を貪り、作事を構へて他を陥れ、出ては訴訟沙汰、入ツては俗事談判の絶ゆる間も無き中に立ツて、頑として、たゞ其の懐中を肥すことのみ汲々としてゐた。
— 三島霜川 『平民の娘』 青空文庫
土地を貸し付けてその地代を取るのが何がいつわりだ」「そう言えば商人だっていくぶん人の便利を計って利益を取っているんですね」 理につまったのか、怒りに堪えなかったのか、父は押し黙ってしまった。
— 有島武郎 『親子』 青空文庫
そして、四五年の後から年賦で返済する条件で、少しばかりの米と味噌と塩とが地主から貸し付けられるだけで、その他の物はすべて自給自足だった。
— 佐左木俊郎 『熊の出る開墾地』 青空文庫
地主からの貸し付け食糧を補って、僅かに自分達の餓えを凌ぐのに足るだけの、蕎麦、馬鈴薯、南瓜などを作るだけで、それ以外の労働力はすべて開墾に注ぐのだった。
— 佐左木俊郎 『熊の出る開墾地』 青空文庫
同時に、今まで貸し付けて来た食糧を、その開墾地からあがる穀類で返納してもらったり、自分もここで養鶏をしたり園芸をして夏から秋を暮らしたいというのだった。
— 佐左木俊郎 『熊の出る開墾地』 青空文庫
それから農具の貸し付けが十九軒だから 19×5 が九十五円。
— 佐左木俊郎 『熊の出る開墾地』 青空文庫
そのほかに、食糧として貸し付けた方から……。
— 佐左木俊郎 『熊の出る開墾地』 青空文庫