朝な朝な
あさなあさな
副詞名詞
標準
every morning
文例 · 用例
さういふわけで、朝な朝な、此のお家では箒の音がする時に、台所では竈の中で、とろとろと火が燃えてるのでありました。
— 中原中也 『家族』 青空文庫
だが、朝な朝な、東の空の紫の雲の中に、此のお家があるといふことは確かで、皆さんが、やがて大きくなつて、皆さんのお父さんも亡くなり、お婆さんは云ふに及ばず、お母さんも亡くなつて、皆さんが今度はお父さんになつた時には、それがほんとだと分るのです。
— 中原中也 『家族』 青空文庫
女は、手で止め、ふと思い付き「朝な朝なこの水に湧く、湧く玉の数を、数え尽しなさったら」 寂しく笑いながらいった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
ある年の冬の初め、この庭の主人は一人の老僕と、朝な朝な箒執りて落ち葉はき集め、これを流れ岸の七個所に積み、積みたるままに二十日あまり経ちぬ。
— 国木田独歩 『星』 青空文庫
わたしは朝ふと眼覚めて朝湯に行き、湯屋の鏡に向って生きて動く自分の顔に会うのが何だか不思議に思える朝な朝なであった。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
朝な朝な撫でてかなしむ、下にして寝た方の腿のかろきしびれを。
— ―一握の砂以後― 『悲しき玩具』 青空文庫
朝な朝な昇る朝日は、そのうららかな影を斜に壁に投げ、暮れて行く日は障子を通し、硝子戸を透してゆふべゆふべに赤く輝く。
— 水野仙子 『輝ける朝』 青空文庫
朝な朝な妾は花の香で、むせかえるほどでございます。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
作例 · 標準
朝な朝なの例文