家本
かほん
名詞
標準
文例 · 用例
わしなんかは、自由思想の本家本元は、キリストだとさえ考えている。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
ついでにペストの本家本元たるインドでは宗教上の迷信から殺生を絶対的に忌むので、鼠狩りの実行が甚だ困難なようである。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
明け暮れただ河面を眺め乍ら、張り亘った意識の中から知らず知らず磨き出されて来る作家本能の触角で、私の物語の娘に書き加える性格をゆくりなく捕捉できるかも知れない。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
米国は黄金崇拝主義の本家本元なること云ふ迄もなけれど、彼等は単に黄金崇拝のみを以て満足し居る国民にあらず。
— 押川春浪 『警戒すべき日本』 青空文庫
この言葉の意味については本家本元の二人の間にも異論があるそうであって、これについては近ごろの読売新聞紙上で八住利雄氏が紹介されたこともある。
— 寺田寅彦 『ラジオ・モンタージュ』 青空文庫
大抵はこっちが本家本元ですよ。
— 岡本綺堂 『青蛙神』 青空文庫
誰かがお冬の糸を引いて、お冬がまた蝶々の糸をひくと云うわけだから、順々に手繰って行かなけりゃあ本家本元は判らねえ。
— 白蝶怪 『半七捕物帳』 青空文庫
それにつけても第一の問題は、かれらを買収して髪切りのいたずらを実行させた本家本元である。
— 歩兵の髪切り 『半七捕物帳』 青空文庫