無に帰する
むにきする
表現動詞-サ変-特殊
標準
to come to nothing
文例 · 用例
完成も未完成もない、ただの無に帰する。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
しかしてその僅少の働きは、女子のなすべきものとも、男子のなすべきものとも限らず、だれにてもただ便宜に従いてこれに当たるべく、女子の天職などというものはほとんど皆無に帰するなるべし。
— 堺利彦 『婦人の天職』 青空文庫
世の終局は虚無に帰する。
— RUBA'IYAT 『ルバイヤート』 青空文庫
また十七、八歳から後は露西亜のトルストイの翻訳物などを読んで、結婚は罪悪である、人種を絶やして無に帰するのが人間の理想だというような迷信がかなり久しい間自分を囚えていたので、自分は固より、偶ま逢う同じ街の友人にも非結婚主義を熱心に勧めたりなんかした。
— 与謝野晶子 『私の貞操観』 青空文庫
虚無に帰することによって。
— 三木清 『人生論ノート』 青空文庫
そのとき彼はアノニムな「ひと」を対象とすることによって彼自身アノニムな「ひと」となり、虚無に帰する。
— 三木清 『人生論ノート』 青空文庫
死ぬ時は、たゞ無に帰するのみであるという、このツツマシイ人間のまことの義務に忠実でなければならぬ。
— 坂口安吾 『不良少年とキリスト』 青空文庫
資本の一部分を改良された機械に投ずれば、労働に対する逓増的需要には減少が起るであろうが、それを他国に輸出すれば、需要は皆無に帰するであろう。
— PRINCIPLES OF POLITICAL ECONOMY AND TAXATION 『経済学及び課税の諸原理』 青空文庫
作例 · 標準
彼が十数年かけて積み上げてきた研究成果が、研究所の火災によって一瞬にして無に帰した。
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どれだけ時間をかけて議論を重ねても、互いに歩み寄る姿勢がなければすべては無に帰する。
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最後の詰めの段階で凡ミスを犯したために、これまでの懸命な努力が無に帰してしまった。
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