永沈
ようちん
名詞
標準
文例 · 用例
また天明ごろのものに「顔見世ふり分双六」というのがあって名優十八名を描き、その末に無名の人物があって「やうちん」と記してあるが、これは永沈地獄のことで、ここへ行くと、最後まで動くことが出来ぬ。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫
例の新開町を寒い風に吹かれて、途中の汚ない物置めいた建物の劇場の曾我廼家五十九郎丈へとか曾我廼家ちやうちんへとかの幟など佗しい気持に眺めながら、通りがゝりに見知つてゐた内田の家の近所の商人宿を指して行つた。
— 葛西善蔵 『浮浪』 青空文庫
三、道中「上り」「下り」の唄 お江戸日本橋の道中うたは、本文通り日本橋を朝明けの七ツ(四時)に立つて、高輪へ来てちやうちんの火を消す。
— 木村荘八 『東京の風俗』 青空文庫
「役者賑双六」は、前の役者双六と大体同一であるが「やうちん」はすでに描いてない。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫