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旧衣

きゅうい
名詞
1
標準
worn-out clothes
文例 · 用例
たとえば、我が母から新しく与えられた衣服があるとすると、その美しく軽暖であるのを悦んで、旧衣が未だ破れていないのに之を着用して、旧衣を箪笥の中に押し丸めたまま、黴と垢とで汚させて、新衣を早くも着崩して、折目も見えないようにするようなことは、惜福の工夫が無いのである。
幸田露伴 努力論(現代訳) 青空文庫
文化という自慰的な旧衣を脱ぎ捨てた文明の面に於て言うのである。
豊島与志雄 文学に於ける構想力 青空文庫
わたしは果してわたしの望むが如くに、唐桟縞の旧衣を脱して結城紬の新様に追随する事ができたであろうか。
永井荷風 十日の菊 青空文庫
しかるに、その発達とともに迷信の旧衣を脱して、宗教の真面目を開発するに至ったのである。
井上円了 迷信と宗教 青空文庫
ゆえに、今日なおその旧衣の迷信を固守する輩に至っては、愚の至りといわざるを得ない。
井上円了 迷信と宗教 青空文庫
この句の如く脱ぎ捨てた旧衣に眼を注いだものはあまり見当らぬ。
柴田宵曲 古句を観る 青空文庫
作者はこの襟垢を以て、すがすがしい新衣に対照せしむると同時に、旧衣に対する愛著の情を寓するものとした。
柴田宵曲 古句を観る 青空文庫
旧衣の襟垢にとどめた春の名残の自然なるに如かぬのである。
柴田宵曲 古句を観る 青空文庫
作例 · 標準
「その旧衣、もうボロボロじゃない。いい加減、新しいのを買いなさいよ」
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彼は愛着のある旧衣を何度も繕い、死ぬまで手放そうとはしなかった。
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旅先で泥だらけになった旧衣を脱ぎ、彼は宿屋が用意した清潔な浴衣に着替えた。
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質素な生活を好むその僧侶は、何年も同じ旧衣を大事に着続けていた。
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