出世作
しゅっせさく
名詞
標準
work of art or literature that brings fame
文例 · 用例
そのころは既に広重の出世作、『東海道五十三次』(保永堂板)は完成され、葛飾北斎の『富嶽三十六景』が、絵草紙屋の店頭に人目を驚かしていたのであるが、その地図にある定火消屋敷で、広重が生れ、西の丸のお膝下で、名城と名山の感化を受けていたのだと思うと、晩年に富士三十六景の集作があったのも、偶然でない。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
詩集「思ひ出」は、或る意味に於て、實に白秋氏の出世作であつた。
— 萩原朔太郎 『名詩集「思ひ出」の眞價』 青空文庫
この集こそ私の出世作であつた「邪宗門」の前半や「東京景物詩」と同時の所作であつて、主として幼時の追憶をのみ輯めてある。
— 北原白秋 『「白秋詩集」第二巻解題』 青空文庫
『思ひ出』は全く私の出世作であつた。
— 東京景物詩改題に就て 『雪と花火余言』 青空文庫
モヂリアニの芸術の一面性の一つとして数へられるものには『肖像画』が多いといふことである、何故彼は好んで人物を描いたか、横向きでは彼の出世作と言はれてゐる『ヴィオロセールを弾く男』があるが、其の他の大部分は正面向きである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
『新著百種』の第一篇たる『色懺悔』は紅葉の出世作であった。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
が、巌谷の伯父さんの出世作は『我楽多文庫』の創刊号から巻頭を飾った「五月鯉」であった。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
Mはんの出世作は、たしか義士伝だしたな。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
作例 · 標準
あの若手俳優にとって、この映画は間違いなく世界に名を広めることになった出世作だ。
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無名だった作家が、自身の幼少期をモデルに書いた小説がベストセラーとなり、彼の出世作となった。
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監督はデビュー以来ヒットに恵まれなかったが、このアニメ作品が出世作となり、一躍脚光を浴びた。
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