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旋囘

旋囘
名詞
1
標準
文例 · 用例
秋日歸郷       ―妹にあたふる言葉―秋は鉛筆削のうららかな旋囘に暮れてゆく。
萩原朔太郎 散文詩・詩的散文 青空文庫
木馬はまはる、光はまはる、兄の肉體は疾風のやうに旋囘する、兄の左に少女がじつと立つて居る、白い前かけをした娘だ、娘のくちびるが、あかいくちびるが、林檎が、しだいに、あざやかに、私のくちびるを追ひかける。
萩原朔太郎 散文詩・詩的散文 青空文庫
ただ聞えるのは、静かな黄昏どきに、鏡のやうな水面を旋囘しながら、銀いろの柳の枝を水ぎはへ吹きなびかせて、サーッと吹き過ぎる夕風の音に似た騒音であつた。
VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI ディカーニカ近郷夜話 後篇 青空文庫
無數の小蜂を舞ひ込めて襲ふ花の匂ひの隙間から、突如として閃くやうに旋囘して來る熊蜂の鋭い風。
横光利一 榛名 青空文庫
…… しかし、今日では形勢がすでに大旋囘をしてしまつた。
野上豐一郎 大戰脱出記 青空文庫
列車が旋囘を始めだしたのだ。
野上豐一郎 大戰脱出記 青空文庫
そして僕たちのまはりで、一塊りになつて、くるくると旋囘してゐる。
堀辰雄 山日記 その二 青空文庫
ほど近い枯萱山の傾斜を滑つて、彼等の影もまた靜かに旋囘してゐた。
三好達治 青空文庫