鬼謀
きぼう
名詞
標準
文例 · 用例
弟地伯を巧みに勘当した手際を見ても大胆不敵の悪略鬼謀が知れるじゃないか。
— その七 石の下 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
五日籠つてゐた平次の神算鬼謀が、日本中の大泥棒の巣を、叩き潰す迄に運んで居たのです。
— 平次屠蘇機嫌 『錢形平次捕物控』 青空文庫
五日籠っていた平次の神算鬼謀が、日本中の大泥棒の巣を、叩き潰すまでに運んでいたのです。
— 平次屠蘇機嫌 『銭形平次捕物控』 青空文庫
十七八年全く会わないのだから不意打ちを食わせたら嘸驚くだろうと頻りに肝胆を砕いていたが、今朝京都へ立つ前に愈※その神算鬼謀を実行することになった。
— 佐々木邦 『ぐうたら道中記』 青空文庫
神算鬼謀 翌日、溝淵閣下は橋本閣下を訪れた。
— 佐々木邦 『求婚三銃士』 青空文庫
たねをあかせば、これは呉用軍師の神算鬼謀で、初めからこの一戦で勝つ気はなく、過日らい、さんざんな砲撃に悩まされた結果、「――砲手の凌振一名をさえ失えば、敵の砲陣は空にひとしい。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
「彼、そも、如何なる鬼謀神算があって、かかる無謀、かかる妄挙、かかる不敵を、われに示すか」 と、怪訝っている信玄であった。
— 吉川英治 『上杉謙信』 青空文庫
同じ頭脳をもちながら、どこからそんな鬼謀と鋭い神算がひらめくものかと、自分の頭脳とくらべて、呆れ顔であった。
— 第三分冊 『新書太閤記』 青空文庫