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狂言綺語

きょうげんきご異読 きょうげんきぎょ
名詞
1
標準
make-believe fiction
文例 · 用例
其頃出た恵心僧都は、これを狂言綺語として却けた。
後期王朝文学史 女房文学から隠者文学へ 青空文庫
それ故に、慰めの言葉、をかしき言葉、乃至は狂言綺語であることが、詩の正道にはづれたものとは決しられない。
蒲原有明 狂言綺語 青空文庫
この意味に於て、この曲は神慮を測り、且つ慰むる狂言綺語の一類であつたと云つても、決してその偉大さは妨げられない。
蒲原有明 狂言綺語 青空文庫
というのは、この老尼は修行のために、ここに静処を求めたのではなく、狂言綺語の閑居を楽しまんとする人であったからでしょう。
椰子林の巻 大菩薩峠 青空文庫
あまりに人死にが多く全篇血をもって覆われて荒唐無稽をきわめているのが、いくら狂言綺語とはいえ人心を害うものだという建前に発しているので、自分は一つ、一人も人が死なず一滴も血をこぼさない敵討物を書いて一世を驚倒させてやろうと考えた。
林不忘 仇討たれ戯作 青空文庫
もとよりそれも勧善懲悪であるがゆえに「法門の意」にかなうとせられるのではあるが、「諸法実相の理を按ずるに、かの狂言綺語の戯、かへりて讃仏乗の縁なり」とする思想は、単に『十訓抄』の著者(「蓮の台を西土の雲に望む翁」)のみならず、一般に戦記文芸の記者を動かしていた思想であろう。
和辻哲郎 日本精神史研究 青空文庫
狂言綺語といって、文字のあやでさえもよしとはしない仏弟子が、進んで芝居をやり出そうとは思われぬ。
みちりやの巻 大菩薩峠 青空文庫