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波打つ

なみうつ
Godan verb with 'tsu' ending動詞-自動詞
1
標準
to dash against (of waves)
文例 · 用例
僅な松明の灯に照し出される岩肌は、穴の屈曲に従って 拗けた瘤をつけ 波打つ襞を重ねる。
岡本かの子 富士 青空文庫
私はカアテンを透して差す西日影にほの白く浮んだお前の顏を、黒髮を、瞑つた眼を、幽かに波打つ胸を、脹らんだ乳を、開き出された生々しい腹部を――鋭い視線の刄物で縱に斷ち切るやうにずつと見通した。
南部修太郎 疑惑 青空文庫
が、その光の影には引き裂かれるやうな苦悶が、悲痛が、驚きが、失望が高く波打つてゐたのだつた。
南部修太郎 疑惑 青空文庫
恰も墨を敷いたやうなプラツトホームは、ざあ/\と、さながら水が流れるやうで、がく/\こう/\と鳴く蛙の声が、町も、山も、田も一斉に波打つ如く、夜ふけの暗中に鳴拡がる。
泉鏡太郎 銀鼎 青空文庫
されどその幻に似て遠きかなたに浮かべるさまは年若き者の夢想を俤にして希望という神の住みたもうがごとく、青年の心これに向かいてはただ静かに波打つのみ。
国木田独歩 わかれ 青空文庫
わしは決して死になんぞせないのに」 お祖父さんがトシオの驚きを、大笑いに笑う時、さらさらと波打つ銀の様な髪の毛は、五年前のトシオの家に居たお祖父さんと、少しも変りはありません。
岡本かの子 トシオの見たもの 青空文庫
サの字が無ければ、今夜も優柔しく、と言えば体裁が可い、指を銜えて引込もうと、屹と思って熟と視ると、波打つ胸の切符に寄せる、夕日に赤い渚を切って、千鳥が飛ぶように、サの字が見えた。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
」 葛木が焦れて気色ともに激しくなるほど、はあはあと呼吸を内に引いて、大息で喘いだが、獣の背の、波打つ体に、くなくなとなると、とんと橋の上へ、真俯向けに突伏してしまう。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
作例 · 標準
荒れ狂う冬の日本海では、巨大な白波が岸壁に激しく波打っていた。
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台風が近づくにつれ、静かだった入り江の海面が不気味に波打ち始めた。
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押し寄せる荒波が岩肌に当たって波打ち、白い泡となって消えていく。
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2
標準
to wave (e.g. in the wind)
作例 · 標準
風が吹き抜けるたびに、黄金色に実った稲穂が一斉に波打っている。
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応援団が大きく振る巨大な旗が、秋の空を背にして力強く波打った。
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草原を駆ける風に吹かれて、一面の緑がまるで生き物のように波打つ
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波打つ(なみうつ) — 幻辞.com