岡焼き
おかやき
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
jealousy
文例 · 用例
……実は私も品夫さんのお父さんに関する村の人の噂を二三聞いているにはいたのですが、大部分誇張だろうと思いましたし、もしかすると岡焼き連の中傷かも知れないと思いましたから、今の今までチットも信じていなかったのですが……」「イヤ……村の者の噂は大部分事実なのです。
— 夢野久作 『復讐』 青空文庫
しかし、これは、人間の本能的な弱さからだと、ぼくには許せる気になるのでしたが、同時に、誰でもが持っている岡焼き根性とは、いっても、クルウの先輩連が、ぼくに浴びせる罵詈讒謗には、嫉妬以上の悪意があって、当時、ぼくはこれを、気が変になるまで、憎んだのです。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
何者と重ねて問えば、私は存じませぬとばかり、はや岡焼きの色を見せて、溜室の方へと走り行きぬ。
— 川上眉山 『書記官』 青空文庫
この界隈随一の名題の壕で、戦争中は岡焼き連の悪評高く、バクダンに追いまくられていた私なども、フテエことをしやがると横目に睨んでいたものであった。
— 坂口安吾 『お魚女史』 青空文庫
嫉妬深い獣の習慣として私と戯れている小猿達を見ると、彼は猛烈に岡焼きして気味の悪い声で吠え立てて威嚇そうとするのであった。
— 国枝史郎 『沙漠の古都』 青空文庫
とにかく、隆光君とシノブさんとの交情は我々在欧の岡焼き連のセンボーの的であったよ。
— その十四 ロッテナム美人術 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
なかには、岡焼き半分に、「落ちるところへ、落ちましたよ。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
「全く女に生れれば有難い幸いですよ、いくら賤しい身分でも、皇子が生れれば、国母とも仰がれるのですからね」 少女の名を葵の前というところから、葵の女御などと岡焼き半分に呼ぶ者まで出て来た。
— 第六巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
作例 · 標準
例句