追落とし
おいおとし
名詞
標準
文例 · 用例
公方を追落し、管領を殺したも、皆かかる眷属共の為たことである。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
手段は既に十分にととのい、敵将を追落し敵城を乗取ること、嚢の物を探るが如くになり居れど、ただ兵粮其他の支えの足らぬため、勝っても勝を保ち難く、奪っても復奪わるべきを慮り、それ故に老巧の方々、事を挙ぐるに挙げかね、現に貴殿も日夜此段に苦んで居らるるではござらぬか。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
長門本『平家物語』に、 義盛が申しけるは、如何に和殿は何処へとてましますぞ、屋島の城は追落して焼き払ひたるぞ。
— 喜田貞吉 『武士を夷ということの考』 青空文庫
仙太 橋を切落して罪とがもねえ民百姓を川へ追落して置きながら、人のことを狼藉呼ばわりをして、よくまあ口がタテに裂けねえことだ!
— 三好十郎 『天狗外伝 斬られの仙太』 青空文庫
仙太 橋を切落して罪とがもねえ民百姓を川へ追落して置きながら、人の事を狼藉呼ばわりをして、よくまあ口がタテに裂けねえことだ!
— 三好十郎 『斬られの仙太』 青空文庫
或夜山に入りけるに、月の光も薄く、木立も奥暗き岨陰より、何とも知らぬ者駆け出で、久太夫が連れたる犬を追掛け、遙かの谷に追落して、傍なる巌窟にかけ入りたり。
— 柳田国男 『山の人生』 青空文庫